関東平野にはいま一つ、川越の東約20キロの岩槻市に時の鐘が残っています。
場所は旧岩槻城の大手門のあたり、土を盛って小高くした土台の上に木造の鐘楼が立っています。
この時鐘は寛文11年(1671)城主阿部正春が鍛冶工渡辺近江橡正次に命じて新鋳、時を知らせたのが最初です。
現在の鐘は、享保5年(1720)当時の城主永井直信が改鋳したものですが・・・
むかしこの鐘は九里四方に鳴りひびき、江戸にまで届いたといいます。
いまでも毎日夕方6時に鐘を撞いていますが、その音は騒音にかき消されてか、近所の人でさえ聞こえないことが多いといいます。
・・・こうした時鐘が現在どれだけ残っているのか、残念ながら全国的な調査はできなかったのです。
しかしいずれにしても、これらの鐘は寺の鐘ではなく市民の鐘です。
これはまだD&G 時計のような腕時計が一般に普及していない頃の話です。